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トップガン2014が4月30日〜5月4日に亘り開催されました。 トップガン2014がフロリダ州レークランドのパラダイス・フィールドで開催されました。 レークランド空港の一部に模型専用の飛行場が設置され、5日間に亘り素晴らしいスケール機の大会が行われたので、この大会に日本 から参加された IZUMO ZERO TEAM-FKの今井 隆氏、大岩 政和氏、大熊 等氏の活躍をたどってレポート(1)を発表させて戴きます。 トップガンについて紹介するには、その原点?であるUSスケール・マスターズについて話し始めなければなりません。 スケール・マスターズは、いまだラジコン機が初期の頃1976年にアメリカ・ロスアンゼルスのハリス・リー氏とバート・ベイカー氏により始め られ、これがその後アメリカ各地、20ヶ所ほどで開催されるスケール・マスターズにつながり、各地での選抜大会(クォリファイアー)の上位 選手が一堂に集まってスケール・マスターズ決勝が年によって場所を変えながら開催されて来ました。 私も何度かスケール・マスターズの場には足を運び、ラジコン技術誌にもそのレポートを掲載する機会を持たせて戴き、その間に主催者で あるフランク・ティアノ氏を含む多くの方々と交流する機会を得ました。そのような状況の中でフランク・ティアノ氏が、1980年台半ばに、更 なるレベルを求めるトップガン・コンテストを創設することとなりました。その後トップガンはティアノ氏の尽力により、アメリカのみならず、世 界各国からも参加者が集い、今回の2014年大会では100機近い機体とフライヤーが集まりました。 トップガンは、同名の映画と同じように、最高のフライヤーと機体が集う大会を目指し、正式名は「トップガン・インビテーショナル・トーナメ ント」で、その名の通りインビテーショナル、招待者による大会で、「インビテーショナル」の意味は日本の一部の方はあたかも特別に選ば れたかの如く喧伝していますが、「十分な飛行経験のある者はこの大会に招かれる」となっており、「トップガンの勝者は十分に意義のある 業績を残したもの」であり、現地ではトップガン参加者に相応しい技術を示さなければなりません。 加えてこの大会の目的は厳しいコンテストであると同時に、スポーツマンシップに其づいた社交の場をより一層大切にしていると規定書に は述べられています。 今回参加された今井、大岩両氏は、出雲の大熊氏の、飛行性能を重視した設計および製作による零戦で、トップガンのこのような基本 理念を忘れず、フレンドリーな雰囲気に甘えることなく、厳しい競技には前向きな気持ちで臨まれ、トップガン参加者として相応しい技術を 発揮されたことが今回の素晴らしい成績に繋がり、他のトップガン参加者からの大きな称賛と栄誉を得られたと思います。 余談ですが、私は来月7月にフランスで開催されるスケール世界選手権大会の話もあり、グラハム・ケネディー、クリス・アレン、それに フランス大会で競技委員長を務めるムッシュー・デディエー等CIAM関係者も何人かトップガンに来訪されるとの事で、アラスカへの所用 のついでに立ち寄る事となり、沢山の方々と再会する機会を得ることが出来ました。とりわけ旧CIAMスケール委員長のイェンセン氏と再 会出来、貴重な時間を過ごせたのは嬉しかったです。 またトップガン2014でチーフジャッジを務められたスタン・アレキサンダー氏と奥様のエスターさんとは今井氏、大岩氏、大熊氏と一緒に ステーキハウスで夕食を共にし、楽しい会話を交わすなどの機会もありました。短い時間でキツイ旅でしたが、トップガンの様子を見学した り、旧友との再会を果たすことが出来たのは何物にも代えがたい時でした。 最終成績表は下の各クラスをクリックしてください。 この他にティーム、アンリミテッドクラスがありますが、省略しています。 |
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早朝から朝日を浴びながら零戦52型の準備をする今井 隆氏。当日は始めの方のフライトなのでやや緊張の面持ちが感じられます。 | |
こちらは零戦21型の準備に余念が無い大岩 政和氏。2ラウンド目まではトップ争いの成績なので、最終ラウンドに期待が掛ります。 | |
燦然と輝く、大岩氏が獲得したプロアマ・スポーツマン優勝カップと特別賞のオウサムプレーン賞。日本のスケール界には一大エポックメーキングだ。 | |
こちらは今井氏が獲得したベスト・ガス・パフォーマンス賞。今井氏はこの他にベストミリタリー賞も獲得された。 | |
バンケット会場で特別賞を授与される今井氏。20数個の特別賞が準備されたが、今井、大岩両氏で3個の特別賞という栄誉が与えられた。 | |
ジャストプレーン・オウサム賞を高々と掲げる大岩氏。右後ろはトップガンの創始者フランク・ティアノ氏。 | |
プロアマスポーツ3位のボリ・ミュエンテス氏と一緒に記念写真に収まる大岩氏。ミュエンテス氏はタービン装備のツカーノT−27で参加。 | |
栄えあるプロアマ・スポーツマンクラスの優勝カップを授与される大岩氏。背景はレークランド空港で、模型用滑走路との位置関係が分る。 | |
到着した輸送ボックスを開けて組み立て開始。 | チームに割り当てられた巨大なテントと輸送ボックス。 |
ゆうやく組み立てが終わりホッとする大岩氏。 | 輸送用のボックスと今井氏。大型機の輸送は大仕事だ。。 |
エンジンを点検する今井氏。いよいよフロリダの空を飛ばすぞ! | 駐機場の零戦21型。後方の機体と比較するとかなり大きい。 |
飛行順を待つ今井氏の52型。他機の飛行が気に掛ります。 | 今井氏と52型。見学者が後を絶たずの状態でした。 |
飛行に出発する今井機。機体も滑走路も空も素晴らしい! | フラップを降ろして堂々とタキシングしています。 |
スムースに飛行演技中の52型。リアリズム得点は抜群だった。 | 強い横風を考慮して草地からの離陸を試みる大岩機。 |
フラップを降ろしてロースピード・ローパス中の大岩機、零戦21型。 | 安定した姿勢と実機感ある速度で着陸に入る大岩機、零戦21型。 |
離着陸の指示をするフライトラインディレクター。 | 飛行演技を行う今井氏とコーラーの大岩氏。 |
飛行順を待つ大岩氏。選手にとっては精神的に重圧の掛る時だ。 | 待機中も他の機体の飛行ぶりが気に掛ります。 |
待機する今井、大岩の両氏。心中では何を考えているのでしょうか? | 結構風が巻くなー、離陸はどっちを使おうかなー、でしょうか。 |
人気の零戦はカメラマンがそばに居ない時がありません。 | このカメラマンは特殊なカメラで全体をなめるように撮影しています。。 |
飛行中の大岩氏とコーラーの今井氏。真剣な雰囲気が感じられます。 | 素晴らしい零戦を製作された出雲のクマさんこと大熊 等氏。 |
待機する今井氏と零戦52型。この後で天候によりサスペンドとなった。 | 飛行を審査する審査員。フライトは3ライン、場合により5ラインで行われた。 |
パイロットミーテイングでスピーチするティアノ氏。 | こちらは地元TVのインタビューを受ける今井氏。 |
駐機場風景です。素晴らしい機体が沢山集まっています。 | 素敵なチームゼロのロゴ入り看板を立ててくれました。 |
アッシュ氏ご夫妻の零戦と記念写真です。 | ミスター・トップガン、ティアノ氏と一緒に写真の収まった大岩氏。 |
予想外の雨でゼロ戦と共に待機中の両氏。 | 日本贔屓のブラジル選手がこんな日章旗を持って来ました。 |
外は雨、仕方が無い待つだけやな。 | 雨の日もこんな美人の訪問があるのでまんざらでもないよー。 |
達者な英語でティアノ氏と談笑する今井氏。さすが! | ここからはバンケットです。特別賞を獲得の今井氏。 |
バンケット会場はかなり広い部屋も人間で一杯でした。 | かってはマイクを持たせると離さないティアノ氏も変わりました。 |
かなり飲まれてご機嫌です。 | バンケット主催者のティアノ夫妻。奥様の内助の功でしょうか? |
素敵なご夫婦で参加されて居ます。 | 男のホビーに女性は要らない方達でしょうか? |
こちらはマイスタースケールの関係者です。 | カナダから来られたホーキンス氏とそのお仲間です。 |
居ました!イギリスのケネディー氏と談笑する鈴木氏。 | 最終日受賞式でのスナップです。カップが沢山並んでいます。 |
フライトの順が書きだされたボードを見る大岩氏。 | 輸送ボックスの蓋に貰った寄せ書きと今井氏、ティアノ氏、大熊氏。 |
沢山の参加者による寄せ書きと一緒に収まったフライヤー大岩氏、ビルダー大熊氏、同じくフライヤーの今井氏。最高のチームワークを発揮した。 | |
ヤッター!! IZUMO ZERO TEAM-FKが夢のトップガンを制覇。 | |
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