４月５日（土）および６日（日）の両日、日本模型航空連盟スケール委員会の主催によるＦ４Ｃ/Ｆ４Ｈスケール審査員講習会が
開催されました。
先ず、５日午後１時から尾島生涯学習センターにおいて、新しいＦ４Ｃ及びＦ４Ｈ競技規定書（２０１４年版ＦＡＩスポーティング・コード・セクション４Ｃ）
についての講習です。新しい規定書が参加者に配布され、その内容につきパワー・ポイントを使って解説するとともに規定の内容を
実際の審査に当たってどのように運用するかについて説明がありました。また、参加者からも闊達な質問が発せられ講師が応答していました。
規定書の改訂された箇所として、飛行演技（ウイング・オーバー、レイジー・エイトなど）及び今回大幅改訂となったＦ４Ｈについても詳しく説明が
ありました。
６日午前９時からは尾島スカイポートにおいて、実際に飛行機を飛ばし、それについてどのような点に注意を払い審査すべきか説明が行われました。
また、それに引続き各参加者が飛行し、講師より各演技をより高得点を得るための改善すべき点を指摘してもらい何度も練習していました。当日は、
かなり風が強く気流も不安定でしたが、それでも熱心な参加者は次から次へと果敢に飛行に挑み、飛行機を壊すような事故もなく有意義な１日となった
のではないかと思います。午後はますます天候が悪化する兆しが見えたため、予定していた午後の自由飛行は早々に打ち切りとなったのは少し残念でした。
今回の審査員講習会は、運悪く３月末に予定されていた関西での講習会が悪天候のため１週間順延されたため本講習会と開催日が重なり、鈴木委員長
は関西に行かれて出席できず、池田、村田、松本、樋口の各氏を講師として行われましたが、参加者の皆さんの協力もあり、有意義な講習会になった
のではと考えます。
参加者は、講師も含め５日の規定書座学講習９名、６日の実地飛行による講習１３人と比較的少人数でしたが、参加した皆さん（講師も含め）の
スケール競技への理解をより一層深める上で一助にはなったのではと考えており、更には、９月の関東地区スケール競技大会や将来の選手権大会
などに向けて公平かつ適正な審査、並びに選手として参加を考える方々のより良い準備に繋がればと願っています。
スケール・スコードロンでは、スケール機の飛行・製作に興味を持っておられる方の参加をお待ちしています。
５日の規定書講習会は高島副代表の挨拶でスタートしました。
規定書などの資料が参加者に配布され、池田講師がその確認をしています。
熱心に耳を傾ける受講者の皆さんです。あれ！手前にキ８７試作戦闘機の電動模型。
池田氏が模型を使って飛行審査の要点を説明しています。
参加者の集合写真です。良い写真もあったのですがカメラマンの失敗で--。
６日朝、スカイポートでの飛行審査講習会の受付風景です。
横尾父子のカブとＭｅ１０９、手前は安部氏の零戦、早々に準備完了です。
朝のミーティングです。
池田氏が飛行場における審査講習会の進め方などについて話しています。
参加者の皆さんの集合写真です。暖かくて良いのですがちょっと風が強いです。
始めに内田氏のタイガーモスが審査対象モデル機として離陸します。
強い風を補正しながら飛ばさないと良い演技が出来ません。
講師の方々がモデルの飛行振りに即して審査の要点を説明し、受講者の皆さんが熱心に聞いています。
講師の求めに応じ何回も基本的な演技を行った後、なるべく風に正対させるべく滑走路を斜めに着陸です。お疲れ様でした。
坂本氏が飛ばしているのはサンダーボルトなんですが、これでは判りませんね。
樋口氏が３６０度降下旋回を始めるところのようです。
渡辺氏のアイランダーを題材に静止審査の講習をするところです。
渡辺氏の作られた静止審査用の資料（ドキュメンテーション）を基に審査の勘所を説明しています。
静止審査の各項目についてどのような観点から審査するか松本氏が説明しています。
佐藤氏のスーパーステアマンが演技の練習を終えて着陸です。
こちらは高林氏のスピットファイヤーの着陸です。
渡辺氏のアイランダーが村田氏の操縦で離陸しようとしています。
村田氏の飛行も飛行審査の勉強材料です。
滑走路脇の雑草も綺麗に黄色い花をつけ、その上をアイランダーがロー・パスです。風は強かったのですが、のどかな風景です。