7月15日 多発機、ヴィンテージ機の集い

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       多発機とヴィンテージ機のフライインが7月15日(日)に開催されました。
        
       雨季の最中で心配された天候も、朝の内は雲高は高いが曇りで、スプリンクルな雨がありましたが、10時を廻る頃には雨も止み、
       曇りで微風という飛行には恵まれた天候となりました。さすがに昼食後の1時ごろからは晴れてはいても適当に日射をさえぎる雲
       はあるとは云え、7月の夏本番の気温となりました。終日微風という願っても無い条件に恵まれて、参加された20数名の方々は
       存分に飛行を楽しむことが出来ました。
       
       今回は多発機とヴィンテージ機という、スケールスコードロンの中核をなす機体が集まるフライインですが、流石に力作が揃い、10
       数年に亘るスケールスコードロンの成果と底力を実感する機会となりました。
       
       
       レポートには今回参加されなかったり、見学されなかった方々にも当日の雰囲気が伝わるように飛行の模様をお伝えすると共に
      技術的に興味のある機体、更には珍しい機体などを後半に特集し、写真撮影にご協力を頂いた永島氏の写真も含め多数の写真で
      紹介しているのでゆっくりとご覧下さい。
       
       ここで飛行会主催者への天候についてのアドヴァイスです。最近は粗製乱造?とも思える気象予報士のお姉さんたちの言に惑わさ
       れて貴重な機会を逃したり、雷雨の中での撤収といった惨めな思いをしたことがあるやに聞いておりますが、私は1週間ほど前から
       インターネットの天気予報で当りを付け、この段階では予報の当る確率は30%以下ですが、3〜4日前からは
       NOAA(National Oceanic and Atomospheic Administration)のジェット気流解析、気象庁のサテライト画像を参照して飛行会当日の
       天候を予側し、24〜36時間前からは当該地域に近い飛行場予報(24時間予報)を参照にして80%以上の確率で可否を決定して
       います。
       今回は一番予報の難しい雨季なので、前線の位置によっては天候と風が大きく変わります。事実7月15日の飛行場予報は成田、
       羽田は薄曇りで南西の風が強く、横田、宇都宮は同じく薄曇りで風は弱い予報でした。という訳で尾島の天候と風は心配しなかった
       のですが、日本海に西から低気圧が入って来ていたので、この低気圧の位置と発達次第ではジェット気流と気象前線は北に移動し
       ているとは言え、朝方までの弱い雨のチャンスは予想していました。
       と云う訳で報告のような天候となりましたが、天候に限らず、何事も決定に際しては頑固な頭では無く、柔軟な対応が必要ですね!
       
       多少専門的な知識が必要ですが、参考までにNOAAのサイトを紹介致します。
       http://www.aviationweather.gov/adds/metars/index.php 
      
       それでは当日の模様を紹介させて頂きます。                スケールスコードロン代表 鈴木 嵩
        
         次回9月の17日(祭)には恒例のトンプソントロフィー・レースが開催されます。
        皆様のご参加をお待ちしております。

恒例の集合写真、ざっと見ただけでも30発以上のエンジンが揃い、スケールスコードロンの10数年の成果ともいうべき力作が揃った。 この写真には無いのですが、他にB−24,P−38が参加しました。
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快晴の下で機体撮影の準備が着々と進んでいます。
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太陽光の元、ハンドレイページO−400のPC−10塗装が暑そう!。
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おなじみミスター・ヴィンテージの坂本氏。
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多発(多髪?)機担当の宮澤 薫氏。

松本 行晴氏の無尾翼機アーキオプテリスク(始祖鳥)。ユニークな姿と共にその操舵機構もユニークだ!。背景はアヴロ・アンソン機。
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渡辺 和博氏のB−17がローパスを見せる。
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坂本氏のアヴロ・アンソンが出発準備に掛っています。
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美しい曲線を見せる内田氏のDH88コメット、グローブナーハウス号。
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渡辺 敏文氏のブリテン・ノーマン・アイランダー。
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樋口氏のトラベルエアー・ミステリーシップ。
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ゆうゆうと飛行する若林氏のHP O/400。
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渡辺氏のエアバスAー400M輸送機が離陸に入ります。
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翼を休める坂本氏のアヴロ・アンソン。
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離陸直前のアイランダー、首輪がわずかに浮いています。
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巨大なカリーニンK−7がタクシーする。
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縦横に飛行する樋口氏のトラベルエアー・ミステリーシップ。
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離陸するベテラン小久保氏のT−34メンター。
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人一倍大きな体と小さなタイガーモスの杉田氏。
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このところ各地を飛び回っている鈴木氏のユンカース52。
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杉田氏のP−38。有名なレース先導機の塗装。
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アッと、どうも重量が過大(課題)で着陸が難しいそうです。

ここから先は当日飛行会に参加した各機体を重点的に提示します。まずは渡辺氏のブリテンノーマン・アイランダーからです。
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安定したフライパスを見せるアイランダー。
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低空でのフライパスを見せるアイランダー。
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最終進入から接地へ向かうアイランダー。
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着地直前のアイランダー。フラップを十分に使用しています。

渡辺 和博氏のエアバスA-400M。C−130とC−17の中間の大きさの機体だが、8枚のプロップファンなど非常に特徴のある機体だ!
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後方のローディングランプから落下傘を仕込んでいます。
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真剣に飛行に取り組んでいる渡辺氏。

アーッとそっちじゃないよー。フルスケール機の辛さは舵面が小さくて舵の効きが思ったようにならないことかな?
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アヴロ・アンソンのエンジンをスタートする坂本氏。
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難なくスタートしました。
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同じくフライバイ、雰囲気は最高です。
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独特の平面形を見せながら飛行するアヴロ・アンソン。

離陸を開始するアーキオプテリスク。最初の離陸は縦安定と横安定をテストするためにジャンプ飛行を目指した。
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エンジンスタートの準備をしています。
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初飛行に備えての準備は色々と気を使います。
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エンジンスタートしてテストプログラムの開始です。
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ジャンプ飛行へ向けて滑走を開始しました。
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無事に安定のテストを終えて帰ってきました。
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翼端部の強度が多少不足しているのでしょうか?
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飛行の準備にかかる内田氏、サポーターは杉田氏。
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機体の腹面を取材するラジコン技術の木村氏。

出ました! 高島氏の怪物機カリーニンK−7。サイト―30を6発(実機は7発)装備し、1基はダミーで装備している。
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飛行機というよりは別の乗り物のようです。
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どうもエンジンの調子がイマイチのようです。
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今日は飛行は取りやめとなりました。
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胴体と中央翼部分に分解された機体。

こちらは番外、ベテラン小久保氏のT−34メンター。ヴィンテージフライヤーの小久保さんが頑張っています。
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エンジンスタートの開始です。
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快調な離陸です。
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安定した飛行を見せています。
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御歳〇才でしょうか、飛行姿は若々しいですね。

実機感のある5気筒サウンドでフライパスするステアマンPT−17。
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飛び去る姿も中々!
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ヨッコイショと駐機場に戻ってきました。

競技基準となる飛行演技コースへと飛行させる池田氏とホーカー・トムティット。広大な尾島ならではのショットだ!
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エンジンの調整をする池田氏。
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ホーカー・トムティットのフライパス。中々軽快な機体だ。
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水平飛行です。演技高度の確認をしているのでしょうか?
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低空ローパスです。
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機体を縦にしてエンジンの具合を見ています。
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離陸滑走に入りました。
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飛行は軽快です。
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タテモノも自在にこなしていました。
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離陸に入るミステリーシップ。ヘルパーは杉田氏。
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着陸したミステリーシップ。
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上空では自由自在に飛行していました。
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これは実機写真。意外に張り線が多い機体だ。

若林氏の傑作ハンドレイ・ページO/400。世界選手権体験で若林氏の作風は大きく影響され、実機感と存在感のある作品が出現した。

堂々と辺りを圧して飛行するO/400。まるで1918年のヨーロッパの空の下に居るような感覚に襲われる。

静かに低空ローパスを終わりフライアウトするハンドレイ・ページO/400。この角度から見た特徴のある機体アレンジも美しい。
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飛行の準備中です。
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両エンジンの最終テストをしています。
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燃料をはじめ主として自作派用の沢山の参加賞が並んでいます。
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これはジャンケンだな、参加賞の仕分けをする池田氏。
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ベスト多発機賞は渡辺 敏文氏が獲得しました。
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ベスト・ヴィンテージ賞は池田 敬氏に。
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