12月19日 F4C/F4Hスケール審査員講習会

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12月19日に日本模型航空連盟スケール委員会主催、スケールスコードロンの協力でF4C/F4Hスケール関東地区審査員講習
会が尾島生涯教育センターおよび尾島スカイポートを使用して開催されました。。
当日は快晴、微風という天候に恵まれ、午前の学課講習は無論、午後の実地講習も問題無く実施することができました。
スケール競技は幅広いスケールモデルホビーの一部です。一部の方は審査員というと、あたかも権威をふりかざす存在だと誤解したり、
主導的な立場を取るための手段として考えているようですが、競技を開催する場合には主催する団体は競技の場を提供し、選手と審査
員は競技会を進行させる両輪のような存在であり、審査員はスケール競技という、選手ー審査員の構成するループにおける大切な歯車
の役目を果たす存在なのです。
従来は審査員といえばその世界の年長者が勤めるという不文律とも云える習慣がありました。たしかに長所もありますが、前記のよう
な権威や手段が主体の場合には、審査員の座に安住したり固執するあまり、必要な知識がアップデートされていなかったり、誤解や主
観が強すぎる等、短所のほうが勝ってしまうケースの方が多かったと思われます。
競技会においては選手は能力を最大限に発揮することが目標で、審査員は機体の完成度や選手の演技を的確な目で判定しなければなり
ません。つまり審査員はスケール競技の要で、正しい知識を持ち、評価に当たっては公平であることを要求されます。
単に長年審査員をやっているのだから…とか、ベテランなのだから…、というだけでは本来の審査員としての役目は果たせないのです。

競技規定もスイスのロザンヌで開催されるCIAM(国際模型航空連盟)会議の小委員会においてスケール競技界の動向や機材の進歩
等を考慮して適宜改定されており、日本からもスケール委員長の鈴木 嵩氏が小委員会の委員として参加しております。
鈴木氏はF4Cスケールの国際審査員としてもアサインされており、4年前のスエーデンにおけるスケール世界選手権大会で飛行審査員
を務められました。

2年ごとに開催される国際的なスケール競技であるFAIのF4C/F4H世界選手権は今年のポーランドにおける大会で21回目を数え、
2年後にはスペインで第22回スケール世界選手権大会が開催されます。

今回の審査員講習会は2011年から改訂される新しいF4C/F4H競技規定を盛り込んで開催されました。新規定はすでにこの
ホームページの「スケール競技とは」に掲載されております。
なお審査員講習会は来年の3月に関西地区、九州地区でも開催されます。またスケール日本選手権大会は来年の秋にそれぞれの地区で
開催されますので、参加希望者は準備をお願いいたします。
関東地区の講習会には12名の方が参加され、学課、実地講習ともに質疑応答に満ちた有意義な一日を過ごされました。またオブザー
バーとして見学をされる方も多く、スケール競技への関心の高さを感じさせる1日となりました。

        
        今回の講習会は心配された天候や寒さも無く、スタッフの皆様の努力で素晴らしい室内環境と尾島スカイ
        ポートの設備を利用しての講習会となりました。
それでは、講習会の様子を写真と解説を通してお届けしましょう。
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学課講習が行われた尾島生涯教育センターの部屋です。清潔な環境と素晴らしい設備を利用させていただきました。
 
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日本模型航空連盟スケール委員会副委員長の清水氏が世界選手権の体験談を披露しています。
 
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毎回チーフジャッジを努められているスケール委員の池田 敬氏が飛行審査のポイントを演技毎に解説しています。
 
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故星野氏製作のライサンダーを前に熱心に聴講しています。
 
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同じく熱心に聴講される参加者のみなさん。
 
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個別の質問に答えている講師のスケール委員長、鈴木氏。
 
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静止審査用の提出写真資料を説明する鈴木氏。
 
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静止審査用の提出図面の説明をする鈴木氏。
 
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模型を使用して飛行演技の説明をする鈴木氏。
 
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静止審査の実習で図面の正確さを検討する中山、君島、林氏。
 
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同じく作業中の村田、宮澤、柳澤、寺門の各氏。
 
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学課講習が終わって尾島スカイポートでの実地講習です。オブザーバーを含め沢山の方が集まりました。
 
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鈴木氏より飛行審査の概略が説明されています。
 
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清水氏より飛行審査実習のスケジュールが説明されました。
 
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審査員席に着席の受講者に詳細説明する鈴木氏。
 
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審査員席の受講者に飛行審査のポイントを説明する鈴木氏。
 
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受講者による飛行演技の解説、コメントをする鈴木氏。
 
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PT−19を使用して鈴木氏の飛行演技解説が行われました。
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減点対象だらけの鈴木氏の模範?演技を解説する清水氏。
 
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飛行演技実習に出発する君島氏のスチンソン・ボエィジャー。
 
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360度降下旋回演技に進入するスチンソン・ボエィジャー。
 
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360度降下旋回の最初の1/4円を作るスチンソン・ボエィジャー。
 
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360度降下旋回を演技しの最低高度で離脱するスチンソン。
 
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演技と演技の間もスケール速度を意識して飛行するのが大切。
 
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模擬採点を行う受講者のみなさん、真剣なまなざしがチト怖い。
 
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演技中に適宜コメントをしながら解説する鈴木氏。
 
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大友氏のピラタス・ポーターが模擬演技実習に出発。
 
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離陸上昇はモデル実機のそれを再現する姿勢と速度、上昇角がポイント。
 
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360度降下旋回の開始点を指示する池田氏。
 
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タッチアンドゴーを演技する大友氏のピラタス・ポーター。
 
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模擬演技に出発する内田氏のT−34メンター。
 
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360度降下旋回の開始点は、殆ど直上。見上げる内田、池田氏。
 
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安定した着陸進入を見せるT−34メンター。
 
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十分にフレアーを掛けた着陸を見せるT−34メンター。
 
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模擬飛行審査採点のポイントを説明する鈴木氏。
 
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ラウンド毎に平均スコアを設定して採点する必要を解説しています。
 
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アーッあそこでセンターが・・・、評価する皆さん。
 
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メリハリを利かせて、フレームをしっかりと!、強調する鈴木氏。
 
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鈴木氏から各演技の詳細説明がされています。
 
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だんだん話しに熱が入って・・・手振りもはいります。
 
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チーフジャッジの池田氏から飛行審査の経験談が披露されました。
 
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最後に鈴木氏から纏めの講評、これで飛行審査実習は終わりました。
 
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