モデラー：アルカス大橋さん　　　　千葉・幕張　在住


　　　　　　　　　　　　　私の模型ヒコウキ歴



　私は大東亜戦争中北九州の国民学校の工作正課授業でゴム動力のヒコウキやグライダー
　を作っておりました、空襲警報で見上げる空はＢ-29の大編隊それを迎え撃つ我が方の
　機影は本土決戦に備えて温存とかでゼロやがて終戦ヒコーキは一切禁止になりました。
　ヒコーキ少年やむなくラジオ少年に変身禁止されていたアマチュア無線が再会され
　たのでそれに夢中で過ごしておりました。模型ヒコウキに再会したのは昭和29年に上
　京して下宿の窓にビ〜ンというモケイエンジンの音が飛び込んで来た時からです、初
　めて見るＵコン機でした、Ｕコン兄さんのバイクに同乗して神宮外苑で助手を手伝い
　飛行を見せてもらいましたメインのスケール機は見事墜落したが予備機のスクラッパ
　ーはよく飛んで兄さんの面目は立ちました。
　私が模型飛行機を再開するにはそれから5年以上過ぎてからです、所帯を持ち東京か
　ら千葉の幕張に引越しその頃Ｕコン技術やラジコン技術誌が創刊され様子が分かって
　きました、日本の高度成長が続きましたがＲＣパーツの値段は高値の花でマルチチャ
　ンネル無線機は買えませんでした4チャンネルＡＭプロポは年収をはたかなければな
　りませんでした。
　名機トーラスが華やかに飛んでおりましたが私が最初に作ったのは日の出無線のスカ
　イビーム号シングルボタン打ちでした、以来細く長く冷やしそーめんの如くＲＣヒコ
　ーキを作り飛ばして気が付けばヒコーキ爺ちゃんになっておりました。


　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　アルカス・おおはし