平成26年6月20日
日本模型航空連盟スケール委員会
スケール・スポーツマンクラス競技規程
主旨: このクラスは、このクラスは、近年のFAIルール改定によるF4C、F4Hのレベルアップが日本の現状にそぐわ
ないため,日本国内でスケール競技をより広く普及させるためには、現在のF4C/F4H競技規則より簡単な競技規則が必要とい
う要望により、日本模型航空連盟スケール委員会により新設された競技です。
この競技クラスの骨子は、従来スケール競技への参加にあたりネックであった「静止審査」を無くし、スケールモデルであれば
どのような機体でも参加できるようにしたことと、「自作規程」が無いところにあります。
この規定は、あくまでもスケール競技初心者が、競技に参加しやすくする目的で設立されたもので、将来的にはF4Hスケール,
F4Cスケールを志向されることを希望しています。
1.参加資格要件
a) 最大重量は燃料を除き15Kg (F4C規程6.3.2.1に準拠)
b) 参加機体は自作、他作、ARF,その他「実機」のスケールモデルに限られるが
「自作規程」は無い。
c) 当該実機が一般に知られていない機体の場合には、実際に存在した機体の形状を
確認するための実機の写真、もしくはイラストの提出を求められることがある。
d) 実機スケールモデルとしての判断が困難な場合、参加機体の適格性については、
競技委員長が最終決定する。
e) 本クラスの競技に参加するモデル機は、他のクラス(F4C,F4H等)が同時
に開催される場合には、それらのクラスには参加できない。
2.飛行審査
a) 飛行審査は、A,B,C,Dの4クラスに分けて行い、原則として離陸、着陸、および選択演技とし、競技を行う。
Aクラス:F4上級クラス
選択演技は、F4C,Hの飛行審査に準じ、「水平8字飛行」、「360度降下旋回」を含む8演技とし、
フルパターンでの飛行審査とする。
Bクラス:F4初中級クラス
選択演技は、F4C,Hの飛行審査に準じ、「水平8字飛行」、「360度降下旋回」を含む8演技とし、
フルパターンでの飛行審査とする。
Cクラス:F4入門者、運動型機体クラス
選択演技は予め決められた5演技(※1)とし、「水平8字飛行」、「360度降下旋回」は必須演技ではなく、
選択演技に含む飛行演技とする。
Dクラス:F4入門者、非運動型機体クラス
選択演技は予め決められた5演技(※2)とし、「水平8字飛行」、「360度降下旋回」は必須演技ではなく、
選択演技に含む飛行演技とする。
b) 今期より国内ローカルルールとして定めた、新K値を採用して飛行審査を行う。
(別紙―新K値参照)
c) 競技は基本的に2ラウンド行い、得点の高いラウンドの点数を飛行得点とし、最終評価は、千分率で行う。
※1:Cクラス飛行演技
1;離陸
2;宙返り(1回)
3;ロール (ミリタリー)
4;ストールターン(右 or 左)
5;キューバンエイト
6;ウイングオーバー
7;進入と着陸
※2:Dクラス飛行演技
1;離陸
2;宙返り(1回)
3;ロール(ミリタリー)
4;ストールターン (右 or 左)
5;三角形 or 四角形周回飛行
6;ウイングオーバー
7;進入と着陸
2024年1月 飛行審査改定
日本模型航空連盟スケール委員会
スケールスポーツマン・クラス Q & A
Q)スケールスポーツマン・クラスを新設する目的は何でしょうか?
A)このクラスの導入は、静止審査および自作規定を無くすことにより、スケール競技
参加者への門戸をさらに広げることを目的としています。
Q)どのような機体ならばスケールスポーツマン・クラスに出場できるのでしょうか?
A)自作、ARF,その他「実機」のスケールモデルならばどのような機体でも参加できます。
ただし、Uコンスタント機に見られるような、翼は実機とかけ離れた矩形翼、胴体は1枚板でプロ
フィールだけが一応スケールの機体や、スチロールなどのパーク・プレーンのようなセミスケール機、
RCトレーナー機をほんのちょっと変えただけで、言われなければ何のスケール機なのか分らない
機体は除きます。
Q)友人から譲り受けた機体でも参加できますか。
A)参加できます。
Q)選択演技はどのような内容ですか。
A)離陸、着陸、必須演技の「水平8の字飛行」、「360度降下旋回」の他、26種類
の演技種目がありますが、そのうち非曲技機だけが選択できる種目が6つあります。
また、演技のしかたもスタント競技のそれとかなり違いますから、初めてスケール競技に参加される
方は、F4C規定6.3及び付則6Aをよく読んで演技種目を選び、練習をしてください。
Q)飛行時間の制限はありますか。
A)持ち時間17分間のうちに演技を終了しなければなりません。
詳しくはF4C規定6.3.4項をご覧ください。
Q)マルチフライトラインの場合、それぞれのフライトは別の場所で行うのですか。
A)同じ滑走路を使用し、フライトライン間の間隔は5〜6mとなります。フライトライン・コーディネ
ーターを置いて安全上の配慮は行います。参加者の皆さんもフライトライン・コーディネーターおよ
びコーラーの指示に従って安全な飛行を心掛けてください。
Q)競技主催者による時間管理の都合で選択演技の数を減らして競技を行う場合、持ち時間はそれに応じ
て減らされますか。
A)当然そうなります。
以上
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