スーパーマリン・ウォーラスは、スピットファイアで有名なミッチェル技師によって設計され、
イギリス海軍、イギリス空軍、オーストラリア空軍、ニュージーランド空軍、海軍、およびカナ
ダ空軍でも使用された。
本来スーパーマリン・ウォーラスはオーストラリア空軍の求めに応じ巡洋艦からの使用目的で
開発、製作され、当初はシーガルXと呼ばれた
本機は艦載のカタパルト射出を前提で設計され、イギリスで最初に実戦配備された完全引込脚、
完全密閉操縦室、全金属製の機体で、当時としては驚異的なことに世界最初の全戦闘装備でカ
タパルトから射出可能な機体だった。
スーパーマリン・ウォーラスの引渡しは1936年に開始され、金属艇体のシーガルX、ウォ
ーラスT、および木製艇体のウォーラスUの主として3種の型式を合わせて総計740機の機
体が製作された。
ウォーラスは通称シャグバットとか、水上で運用中に熱くなったブリストル・ペガサス・エ
ンジンに水がかかって生じる蒸気の様子からスティーム・ピジョンとも呼ばれた。
一般諸元
乗員 : 3〜4名
全長 : 10.2m
翼幅 : 14.0m
最大離陸重量 : 3.650kg
エンジン : ブリストル・ペガサスY 空冷星型 680馬力
性能
最大速度 : 215 km/h
航続距離 : 965 km
武装 : 2 〜3 ×7.7 mm ヴィッカース 機銃、爆弾または爆雷 345 kg
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