スーパーマリン・アタッカー
スーパーマリン・アタッカーはイギリス海軍最初の艦上ジェット戦闘機で、スーパーマリン社
で製作され、イギリス海軍、予備艦隊、およびパキスタン空軍で使用された。より高性能のホ
ーカー・シーホークやデハビランド・シーヴェノムが出現した後、1954年にイギリス海軍
から退役した。 生産数は183機。
アタッカーの設計は、基本的にはスピットファイアの代替機として計画されたスーパーマリン
・スパイトフルからの発展型で、スパイトフルの直線層流翼を使用し、ジェット化されたスパ
イトフルとも云える機体だった。しかしながらスーパーマリン・アタッカーは数々の困難に直
面した。それは主翼の大きな改修を避けたために3車輪式とならず、ジェット機としては珍し
い尾輪式となったため、空母での着艦が難しくなったことで、草地滑走路の上でもジェットの
噴流は問題を起こした。
最初の海軍型アタッカーはテストパイロットのマイク・リスゴウにより1947年の6月17
日に飛行し、イギリス海軍は1949年の11月に生産発注を行った。
最初の生産型アタッカーF1型が飛行したのは1950年で、イギリス海軍には1951年の
8月に就役した。
アタッカーはイギリス海軍では短い期間しか使用されず、1954年には第一線から後退し、
パキスタン空軍に売却された機体は1960年まで使用された
写真の機体はイギリス、ヨービルトンの海軍航空博物館展示機。
諸元一般
乗員 1名
全長 11.3m
翼幅 11.25m
全備重量 5.539kg
エンジン ロールスロイスニーン 推力2.313kg
性能 最大速度 950km
航続距離 1.900km
実用上昇限度 13.716m
武装 ヒスパノ20mm機関砲 × 4
454kg 爆弾 × 2
または 136kg爆弾 × 4
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