ビュッカー133・ユングマイスター
日本の模型界では、アメリカ版の水平対向エンジン付きのビュッカー・ユングマイスターが一般
的だが、真打ちのビュッカー133・ユングマイスターは、第一次大戦後のベルサイユ条約によ
る軍事力制限内で製作された、ブラモ・シーメンス空冷星型7気筒エンジン付きの1930年代
のドイツ空軍の単座、複葉高等練習機。
ユングマイスターは基本的には前作のビュッカー131・ユングマン基本練習機からの開発型で、
前作と同じく鋼管羽布張り構造で、多少小型化し、より出力の大きいエンジンを装備した。
それらの改良はこの機体に最高の曲技性能を与え、その優れた曲技性能で曲技大会等に使用され、
その後ベルサイユ条約で航空活動が制限されたドイツ空軍では、隠密裡に初期段階の戦闘機パイ
ロットの養成訓練に使用した。
写真の機体はイギリス、ダックスフォードのエアショーに出場したビュッカー・ユングマイスター
で、最後の2枚は参考資料のビュッカー131・ユングマン。
諸元一般
乗員 1名
翼幅 6.6m
全長 6.02m
全備重量 585kg
エンジン シーメンスSh14A−4 空冷7気筒
160馬力
性能 最大速度 220Km
航続距離 500Km
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