ホーカー・タイフーン
ホーカー・タイフーンは第二次大戦中のイギリスの戦闘爆撃機で、1938年の1月に空軍省から
提出された、24気筒2000馬力級のH型ネピア・セイバー、もしくはX型ロールスロイス・ヴ
ァルチュアーエンジンを装備することを前提に提案された要求書に準拠して開発が始められ、ホー
カー社で1941年から製造が開始された。
当初はホーカー・ハリケーンの後継機として計画されたが、開発初期には急降下中に振動による金
属疲労が原因で尾部が飛散する事故等が発生して開発に時間が掛かり就役が遅れた。
性能的に高高度ではスピットファイアに劣るが、低高度では優れておりドイツのFW190が19
41年後半に出現するとその対抗機として活躍し、大陸反攻のDデイ以降は主翼下に8基のRP−3
ロケットを翼下に装備した地上攻撃機として活躍し、製作数は3330機に達した。
諸元一般
乗員 1名
全長 9.73m
全幅 12.67m
最大離陸重量 6.340Kg
エンジン ネピア・セイバー
H型液冷24気筒 2260馬力
性能
最大速度 650Km
航続距離 980Km
武装
ヒスパノ20mm機関砲 × 4
454Kg 爆弾 × 2
RP−3 ロケット弾 × 8
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