スパッドS]V


   スパッドS]V
前作S]Uは1916年9月に就役したが、1917年前半までにS]Uは新型のドイツ戦闘機に
凌駕され、有名なフランス人のエース、ギヌメールによって新型が要望された。
S]Vは、多くの空力上の、そして、より大きい主翼と方向舵、減速歯車付きで、強力なイスパノ
スイザ8Bエンジン、より大きいプロペラ、そして武装は2基の0.303口径ヴィッカーズ機関
銃等を取り入れることによって、前作と異なっていました。
S]Vは1917年の4月4日に初飛行し、種々の改良は飛行と戦闘性能において有効で、同時代
のイギリスのソッピース・キャメル、およびドイツのフォッカーDZより速く、降下における強度
も十分だったが、低速での運動性が比較的貧弱で、着陸時の急な滑空角と鋭敏な失速特性は、初心
者のパイロットが安全に着陸するには難しい航空機だった。 
  S]Vは直ちにフランスの空軍に渡され、また他の連合国も、この新しい戦闘機を迅速に採用し、
  合衆国陸軍航空隊も893機を購入した。更に日本、ポーランド、および戦後のチェコスロバキ
  アなどに輸出された。
S]Vはジョージ・ギヌメールやルネ・フォンクなどの有名なフランス人の戦闘機乗りや、イタリ
アのエース、フランチェスコ・バラッカによっても愛用され、さらに本機を飛行させた有名なエー
スの中には合衆国陸軍飛行隊のエディ・リッケンバッカー大尉(26機の確認撃墜をもっているアメ
リカの主なエース)とフランク・ルーク中尉(18機撃墜)も含まれている。 
             諸元一般 
                  乗組員:  一名
                  全長    6.25m
                  翼幅:  8.25m 
                  最大離陸重量: 845kg
                  エンジン: イスパノスイザ 8Be8
                             V型 8気筒 220馬力 
                  性能   最大速度: 218km
                  武装     2×.303 ヴィッカース機銃

      
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