ダグラスSBD-5・ドーントレス
ダグラスSBD・ドーントレスは第二次大戦中のダグラス社製の急降下爆撃機で、1940年
5月1日に初飛行した。
その1年ほど前に、海軍と海兵隊は新型の急降下爆撃機の発注を打診し、それに応えてエド・
ハイネマンが設計チームを率い、基本的にはノースロップ社のBT−1からの発展型としてダ
グラスSBD・ドーントレスの設計を開始し、1000馬力のライト・サイクロンを使用して
1940年に製作がはじまった。
完成したSBD−1は1940年に海兵隊に、SBD−2は1941年に海軍に引き渡され、
次の型は更なる防弾と4丁の機銃を装備したSBD−3で、1941年始めに製作が開始され
た。
最も多数生産されたのはSBD−5で、1200馬力のエンジンを装備し、2400機以上生
産された。
1940年半ばから1943年後半にかけ、SB2Cヘルダイバーにより順次機種変更される
までは、海軍の主力急降下爆撃機として活躍し、1959年に退役した。
総生産数は5.936機。
本機の活躍で最も有名なことは、1942年6月始めのミドウエイの戦いで4隻の日本の空母
を沈めたことだろう。
写真の機体は、フロリダ州ペンサコーラのアメリカ海軍博物館に展示されているSBD−5。
諸元一般
乗員 2名
全長 10.08m
翼幅 12.65m
全備重量 4.843Kg
最大離陸重量 4.853Kg
エンジン ライト R1820−60
空冷星型 1200馬力
性能 最大速度 410Km
航続距離 1240Km
武装 ブローニング 12.7mm固定機銃×2
ブローニング 7.62mm旋回機銃×2
爆弾 1.020Kg
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