フェアチャイルドPT−26

      
 PT−26は200馬力の直列空冷レンジャーL−440エンジンを装備し、寒冷地の
カナダで使用するために風防を装備した機体でコーネルと呼ばれた。 
 PT−26の原型であるPT−19シリーズは、アメリカ陸軍航空隊が1940年に発
注しフェアチャイルド社でM−62として開発された機体で、片持ち式の主翼、固定脚、
そして尾輪式形態と前後2席の開放式操縦席の配置を持つ。
 簡素で頑丈で鋼管溶接、羽布張り胴体構造と、その他の部分はベニア張りの中央翼、外
翼、尾翼部分を持つ。直列エンジンの採用は良好な前方視界を確保し、広い脚の間隔は地
上および離着陸時の安定に寄与した。
 最初の275機はレンジャーL−440を装備し、PT−19と命名された。量産はフ
ェアチャイルド製のレンジャーL−440エンジンを装備したPT−19Aとして318
1機が発注され、加えてエアロンカ社で477機が、セントルイス航空工業で44機が生
産された。917機生産されたPT−19Bは計器飛行用の装備をつけ前席には折りたた
み式の覆いが装備された。
 その後エンジンの生産が不足することを懸念して、220馬力のコンチネンタルR−6
70星型エンジンを装備した型がPT−23として導入された。総計869機のPT−2
3が生産され、更に計器飛行装備のPT−23Aが256機生産された。PT−23の生
産はフェアチャイルドおよびエアロンカ社で行われた。
      
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