ポリカルポフPO−2
ポリカルポフPO−2は1928年にポリカルポフの指導により製作され、のちに世界中に最も知られた航空機となった。
当初はU−2型と命名され,この名称は35年間続いたが、ポリカルポフの死後、その名前を残すためにPO−2と再命名
された。
U−2は初歩訓練機として開発され、飛行特性はスピンからの回復は容易など、良好な飛行性能を持っており、経験の浅
いパイロットに対しても寛容で、更に離着陸性能が良好なために不整地からの離着陸も容易だった。
構造は典型的な木製構造と羽布張りの典型的な複葉機で、当初装備されたエンジンM−1は空冷100馬力で、その後改
良型のM−11D5では125馬力となり、独ソ戦では350Kgの爆弾を積んで夜間爆撃機としても使用された。また
後方席に機銃を備えた型はU−2BSと呼ばれた。
U−2は1953年まで生産され、総計40.000機以上が生産された。
写真資料はフランス、パリ郊外ののラ・フェルテ・アレイス在籍機、2枚目の写真はフロートを装備した水上機型。
諸元一般
乗員 2名 (訓練生および教官)
全長 8.17m
全幅 11.40m
最大離陸重量 1.35トン
エンジン シュベトソフ M−11D5 5気筒
空冷星型 125馬力
性能 最大速度 152Km
武装 7.62mm機銃 × 1
爆弾 50Kg × 7
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