ロッキードP2V


ロッキードP2Vネプチューン

アメリカ海軍の陸上飛行場を基地とするパトロール爆撃機の開発は第二次大戦の初期に開始された。
当初の開発優先度は低く、ロッキード・ベガ を基本としたPV−2ハープーンとして完成したが、
アメリカ海軍は1943年の2月に更なる高性能製作かつ整備が容易の機体をXP2Vとして仕様
書を出し、1944年の4月に15機が契約された。
最初の機体は1945年の5月に飛行し、1946年に生産に入り、1947年に実戦配備された
更にP2V−5Fからピストンエンジンとジェットを装備した最初の機体となった。
ピストンエンジンのみで飛行する際には、ジェットエンジンJ−34には蓋がされエンジンのウイ
ンドミルを防いだ
加速と安全のために離陸時にはジェットは97%の出力を出し、巡航にはいると停止され、
150m以下での作戦時にはジェットはアイドル状態で主エンジンのトラブルに備えた。
生産第3号機は長距離航法、海軍の最新型機を宣伝するために選定され、この機体は報道関係者へ
の発表に当たりThe Truculent Turtle と名前がついた
特設タンクが機体の空いたスペースに設置されたThe Turtle は1946年の9月9日に
4名の乗員とともにオーストラリアのパースからRATOを使用して離陸し、2日と半日
(55時間18分)後にはオハイオ州コロンバスに着陸した。飛行距離は18.083.6Km この無給油
飛行記録は1986年にB−52が行った長距離飛行に破られ、ピストンエンジン機としては19
86年にバートルータンのボエージャーに破られるまでの最長記録だった

    諸元一般
         乗員 7〜9名
     全長 27.94m
     翼幅 31.65m
     最大離陸重量  35.240Kg
     エンジン   2 ×J-34 turbojet, 2 × Wright R-3350-32W  3,700 hp 
     性能
        最大速度   (586 km/h) (all engines)
     武装
        70 mm  ロケット弾
        爆弾 :3,629 kg 一般爆弾、 爆雷、 魚雷を含む


      
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