ロッキードP38
とりわけ説明の必要がないほど第二次大戦でもっとも有名な戦闘機の一つとして歴史に残る
ロッキードP38は、1937年6月に陸軍から試作発注を受け、1939年初頭に初飛行し、
大戦中は各方面で多用され、その生産数は総計10.037機に達した。
本機で特徴的なのは双胴形式の機体に装備されたアリソンV-1710-11およびー15エンジン
(離昇出力1150馬力)で、プロペラは互いに内側に向かって回転し、トルクを打ち消すよ
うになっていた。
P−38は急降下中に当時未知の領域であった空気の圧縮性の影響を受ける速度にまで達して、
急降下からの引き起こしが出来ない問題に直面し、後期型では急降下ブレーキを装備したが、
不幸なことに改装用の部品を搭載した輸送機をスピットファイアが誤って撃墜してしまいこの
急降下ブレーキが前線に届かない事件もあった。
太平洋の作戦では山本元帥機を撃墜するなどの活躍を見せ、それぞれ40機と38機の撃墜を
果たしたリチャード・ボング少佐とトミー・マクガィア少佐等のエースを生んだ。
諸元一般
乗員 1名
全長 11.53m
翼幅 15.85m
最大離陸重量 9.798Kg
エンジン アリソン V−1717 V型12気筒
1725馬力 × 2
性能
最大速度 667Km
航続距離 4185Km
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