N1K2-J紫電改
N1K2-J紫電改は、川西航空機の水上戦闘機"強風"を基本として1941年に開発、製作さ
れた陸上戦闘機 "紫電"の改良発展型で、複雑な脚構造を持った紫電の中翼を低翼に改め、主翼
は低い位置に下げられ、胴体は長くされ、尾部を改設計する等の設計変更を行い、強力だがトラ
ブルの多かった誉エンジンと自動空戦フラップを装備し、1942年12月に初飛行した、翌年
4月の海軍の領収後に紫電改と命名されて大量生産が行われたが、戦勢を挽回するには出現時期
が遅すぎ、生産量も不十分だった。
連合軍側からは、日本機としては異例な重武装と防弾装備を持つ本機を、F6Fヘルキャット、
F4Uコルセア、P−51ムスタングに対抗出来る日本の最良の戦闘機の一つとして評価されて
いる。
写真の機体は国立航空宇宙博物館の所有だが、チャンプリン航空博物館で復元され、現在同地に
保管されている。
一般諸元
乗員 1名
全長 9.3m
全幅 12.0m
最大離陸重量 4.860Kg
エンジン 中島 誉 NK9H
空冷星型 1990馬力
性能
最大速度 594Km
航続距離 2.395Km
武装 99式20mm砲 × 4門
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