グロスター・ミーティア


  グロスター・ミーティア
グロスター・ミーティアは、第二次大戦におけるイギリスおよび連合軍の最初の実用ジェット戦闘
機で、グロスター社のジョージ・カーターにによって設計され、1943年に初飛行し、V−1ロ
ボット爆弾の脅威に対抗するため英国空軍の616中隊に1944年7月27日に就役しました。  
本機は、イギリス最初のジェット動力付き航空機(単発の グロスターE38/39)が1941年
5月15日に処女飛行したのに続き、航空省仕様F9/40の名前で双発のジェット戦闘機の開発
を進めたのに端を発しています。 この機体は当初サンダーボルトと命名されることになっていまし
たが、アメリカ空軍のP−47との混同を避けるために、名前はミーティアに変わりました。
ミーティアの構造は、全金属製の低翼直線翼形式で、三車輪式降着装置を持ち、尾翼にジェット排
気が当たるのを防ぐために、水平尾翼は垂直尾翼の中間に取り付けられていた。
翌年1942年に初飛行が行われ、その後エンジンをホイットル社の物から、デハビランド・ハル
フォードH1エンジンに換装されたDG206機は、1943年3月5日に クランウエル基地から
初飛行を行いました。イギリス空軍は、ミーティアを使用してケント上空でV−1ロボット爆弾迎
撃を行い、8月4日に最初のV−1への迎撃で、ミーティアは14機のロボット爆弾の撃墜に成功
した。  
次の更なる発展型は1946年に生産に入ったミーティアF4で、より強い機体、気密式操縦席、
より操舵の軽い補助翼を持っていました。海面上では、F4は最初のF1より170マイル優速だ
った。 
ミーティアの最終型は夜間戦闘機NF14だった。ミーティアは、空力的に高度な航空機ではなか
ったが、何10年間もイギリス空軍に就役し、ミーティアの生産は1954年まで継続され、およ
そ3.900機が生産された。
写真はコスフォードのイギリス空軍博物館に展示されているミーティアの開発原型機。 
           諸元一般
                    乗員:    1 
                    全長:   12.57m 
                    全幅 : 13.11m 
                    全備重量:6.268kg 
                    エンジン: ロールスロイスW.2B/23ターボジェット
                              推力1700ポンド 
                    性能      最大速度   (660Km、10.000フィート) 
                                    (800Km 3.500フィート)
                    武装   20mm機関砲 × 4  
                              ロケット:外翼の下の 60ポンドロケット×16  

      
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