メッサーシュミット108"タイフン"
メッサーシュミット108"タイフン"は、ドイツの単発スポーツ、旅行機で、ババリア航空機の
ウイリー・メッサーシュミットにより設計され、1934年に初飛行し、主としてドイツ空軍で、
個人の連絡、旅行機として使用された
メッサーシュミット108"タイフン"の構造は全金属製で、次のメッサーシュミット109は同
様の設計方式が多用された。
当初はM−37と呼ばれ、ヨーロッパにおいて行われた第4回国際旅行機企画の競作に参加した
機体で、原型はヒルト倒立Vエンジンと3枚プロペラを装備し、1934年の春に初飛行した。
競作ではより軽い機体には勝てなかったが、M37はその性能に着目され、以後は記録飛行の機
体として選定されることが多くなった
タイフンはドイツ語の台風を意味し、2度目に世界一周をした女性パイロットのエリー・バイ
ンホルンによって名付けられた。
大戦中、メッサーシュミット108の生産は占領下のフランスでも行われ、フランスでは、戦
後もノール1000として生産が継続された。
写真の機体はドイツ、ミュンヘンの航空博物館、およびスイス、ルツェルンの交通博物館に展
示されているメッサーシュミット108。
諸元一般
乗員 1名
全長 8.3m
翼幅 10.5m
全備重量 1.400Kg
エンジン アルグス As10
空冷倒立V型 240馬力
性能 最大速度 315Km
航続距離 1.000Km
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