モランソルニエMS317
モランソルニエMS317は、モランソルニエMS315から発展した機体で、前身のモランソルニ
エMS315は、モランソルニエ社によって同社のMS300初歩練習機を基礎に設計、製作された
単葉初歩練習機で、初飛行は1932年の10月に行われた。
モランソルニエMS315はパラソル形式の単葉機で、夫々に分けられた主脚と尾輪式の着陸装置を
持ち、135馬力のサルムソン9Nc空冷星型エンジンを装備していた。
4機の試作機の後に346機が製作され、このうち第二次大戦後にも33機が製作された。
その後5機のより高出力エンジンを備えたモランソルニエMS317が民間向けに製作され、レニエ
倒立V型エンジンを装備した型はモランソルニエMS316と呼ばれたが試作のみに終わった。
1960年代に40機のモランソルニエMS315が、220馬力のコンチネンタルW−670Kエ
ンジンを装備し、改めてモランソルニエMS317と命名され、民間でグライダー曳航に使用された。
資料写真はフランス、パリ郊外のラ・フェルテ・アレイスの展示機。
諸元一般(モランソルニエMS315)
乗員 2名
全長 7.60m
全幅 12.00m
全備重量 860Kg
エンジン サルムソン 9Nc 空冷星型 135馬力
コンチネンタル W670K 空冷星型 220馬力(MS317)
性能 最大速度 170Km
上昇限度 5500m
|