100式司令部偵察機(キー46)
本機は特に三型(キ46-III)に代表される高速性を追求したゆえの細身で流線型の胴体と、空気力学に基づいた新設計のエンジン
カウル(ナセル)、特徴的な尾翼といった従来の日本機とは異なるスマートな外見的特長を持ち、性能面でも連合軍の邀撃戦闘機
を振り切る高速性、優秀な高空性および上昇限度、長大な航続距離を有していた。太平洋戦争開戦前から終戦に至るまで常に第一線
で活躍し続けた、開発思想・機体設計・性能・外観・戦歴ともに旧日本陸海軍を代表する傑作機である。
また、性能向上を狙った改良(機体及び各型の特徴)も重ねられ、大戦末期には機首に機関砲や、機体上部に「上向き砲」といった
重武装を施した対大型爆撃機邀撃戦闘機型も生産され、日本本土防空戦ではB-29撃墜の戦果を記録した他、最末期には極少数機が
特別攻撃隊の特攻機として使用された。
試作機・増加試作機を除く全生産機数は計1,742機(一型34機、二型1,093機、三型613機、四型4機)。
全幅:14.70m
最高速度:604km/h(5,800m)/630km/h(6,000m)
航続距離:2,474km/4,000km(落下タンク装備)
発動機:ハ102/ハ112-II(出力1500HP)
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