ユンカースJu52
Ju52はタンテ(叔母さん)というニックネームで呼ばれ、1930年代―1940年代に
かけてスイスエアー、ルフトハンザを含む1ダース以上の航空会社で使用され、ドイツ空軍で
も兵員、貨物の輸送のみならず、当初は中型爆撃機としても使用された。
戦後も585が製造され、世界36ヶ国で民間、軍用に1980年代まで使用された。
Ju52の開発はエルンスト・ズゥィンデルの設計チームにより1930年にデッサウのユン
カース社で行われ、最初は1M型と呼ばれる、単発だったが、馬力不足のためその後の標準型
となった3発機3M型に改修された。独特の波板構造は機体全体の強度をあげ、特徴のある隙
間2重翼として知られる幅のせまいフラップとエルロンが主翼後縁に付けられていた。
戦前は1935年あたりまでは、主としてルフトハンザで17席の旅客機として使用され、
ベルリンーローマ間を8時間で結んだ。当時ルフトハンザは80機のJu52を保有し、その
飛行範囲はヨーロッパ、アジア、そして南アフリカにまで及んだ。
1935年−1945年の間には、スペイン市民戦争に爆撃機として使用され、第二次大戦中
は輸送機として使用されたが、その最大速度は165マイル(265キロ)に過ぎず、戦闘機
の攻撃に弱いため、戦闘地区では常に護衛が必要で1943年のスターリングラードの戦いで
は地上砲火と戦闘機により多数のJu52が撃墜された。
諸元
乗員 3名
乗客 兵士18名 または傷病兵12名
全長 18.9m
全幅 29.25m
最大離陸重量 10.99トン
エンジン BMW 132T 空冷星型 715馬力 ×3
性能
最大速度 265Km
巡航速度 211Km
航続距離 870Km
武装
13mm機銃 ×1
7.92mm 機銃 × 2
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