グラマンF4F

      

   F4Fワイルドキャット 
F4Fワイルドキャットの原点はアメリカ海軍の競争試作に参加したグラマンの複葉試作戦闘機
だったが、海軍は当時世界の戦闘機の単葉化方向を考慮し、改めて単葉のXF4F−2の試作を
発注した。
この競争で海軍は対抗馬であったブリュースター社のバッファローを採用したため、次いでXF
4F−3として新しい翼、尾部、そして更に強力な2段過吸気付のエンジンR−1830−76
を装備したタイプが発注され、そしてF4F−3として1940年に完成した本機はその本領を
発揮することとなった。この型は当初フランス海軍が発注したが、フランスの降伏によりイギ
リスが引き取り、マートレット1の呼称で使用した。
次の型F4F−4は翼を折りたたみ式とした本格的な艦上戦闘機で、F4F−3と共に太平洋戦
争初期に日本の零戦に対抗して活躍した。
ワイルドキャットの生産は194年にジェネラルモータース社に移され、同社はF4F−4を
FM−1、より背の高い垂直尾翼となったF4F−8をFM−2としてアメリカ海軍とイギリス
海軍のために生産を継続し、これらのFMシリーズのワイルドキャットは主として護送空母に搭
載された。
F4FはFMシリーズを合わせて総計7.722機が生産され、戦争を通じて、海軍と海兵隊の
F4FおよびFMシリーズは15、553回の出撃を行い、191機のワイルドキャット損害に
対し、1、327機の敵機を破壊した
写真はペンサコーラ宇宙航空博物館に展示されているF4F-3(FM−1) 
         諸元一般 (F4F−4)
            乗員 1名
            全長  8.76m
            全幅  11.58m
                 エンジン 
               プラットアンドホイットニー R-1830-86 複列星型  
                        1200馬力
          性能
            最大速度  515Km
            航続距離  1680Km
                武装
                       12.7mm 機銃 6基
                        爆弾  45Kg ×2 



      
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