フォッカーDr−1

      

   フォッカーDr1
フォッカーDr1(3葉機)は第一次大戦の戦闘機で、西部戦線に現れたイギリスのソッピース
トリプレーン3葉機がドイツのアルバトロスを凌駕したため、これに対抗するためにフォッカー
社で製作され、初飛行は1917年の7月5日に行われ、最終的に320が生産された。
機体構造は小型のロータリーエンジン装備し、溶接した鉄パイプの胴体と、張り線無しの厚い主
翼の組み合わせという当時としては革新的な構造だった。
当初はエルロンの利きが悪かったが、張り出し部を使用したエルロンに改修した後、この問題は
解決された。機体は1917年の8月に前線に到着し、リヒトフォーヘンが最初に飛行して2
日の間に2機を撃墜し、彼はこの機体がトリプレーンを凌駕することを証明した。この機体は着
陸時の癖が悪く、翼端を接地することがあるので、後に翼端にそりを装備した。
前線では雨水が浸透して翼のリブを剥離させ、エルロンが飛散して翼が破壊する事故が発生し、
その後の使用は禁止された。
     諸元一般
       乗員     1名
       全長     5.77m
       全幅     7.20m
       エンジン オベールウルセル UrU 
                      9気筒 ロータリーエンジン 110馬力
            性能
                   最大速度 185Km
                 航続距離 300Km
                 武装  7.92mmシュパンダウ機銃×2 


      
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