ドルニエ24
ドルニエ24は有名なワール飛行艇に代わるものとして1930年代にドルニエ社で設計、開発された3発飛行艇で、
海上パトロールと救難捜索のために使用され、ドルニエ社によれば就役中に12.000人が救助されたとのことです。
機体構造は幅広の船体と水上で機体を安定させるドルニエ伝統(得意の?)のスポンソンを装備しており、当初2機の
試作機では、エンジンは3基ともユンカース・ユモ(ユンカース・モーター・ヴェルケ)205Cディーゼルエンジンを
装備していたが、その後オランダからの発注仕様により米国製のR−1820サイクロンを使用し、オランダでライセ
ンス生産がおこなわれた。その後戦争が起こるとドイツはオランダで生産を続行させ、米国製のエンジンが使用できなく
なると、エンジンはドイツのBMW(ブランデンブルグ・モーター・ヴェルケ)ブラモ323R−2を使用し、その他
フランスでも生産され、くつかの工場で1937年から1945年にかけて279機製作された。
戦後何機かのフランス製の機体はスペインに逃れ、1967年以降まで使用された。
1971年にスペインのDo24は、コンスタンス湖のドルニエ社に帰り永久保存されている。
資料写真はイギリス、ロンドン近郊のRAFミュージアム・ヘンドンに展示されているスペインで使用されたDo−24。
諸元一般
乗員 3+
全長 22m
翼幅 27m
全備重量 18.4トン
エンジン ブラモ323 空冷星型9気筒
1.000馬力 × 3
性能 最大速度 341Km
航続距離 2.900Km
武装 20mm機関砲 × 1
7.92mm機銃×2
爆弾 50Kg × 12
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