カナデアーCL215

      

  カナディアーCL215
1960年初頭の研究開発では、カナディアーCL215は、双発のフロート付輸送機として考
えられていたが、ケベック州森林局の要請により、森林火災に対して効率よく水を運ぶための、
消火機に変更された。
当初はCL204の名称で2100馬力のプラット・アンド・ホットニーR−2800エンジン
を装備した水陸両用飛行艇として設計され、その後CL215として知られる機体の推進計画が
1966年の2月に決定され、最初の機体は1967年の10月23日に初飛行した。
CL215は湖、河、ダム湖等に、水タンクを一杯にするために着水可能で、水は直接の野外火
災と、構造の保護のため添加剤と混合され、機体は1400ガロンの液体を積載可能で、70−
80ノットの滑水速度では、艇体下面のスクープから10秒でタンクを満載に出来た。 
1987年に、より強力なターボプロップエンジンを装備し、主翼と胴体の設計を変更し、取扱
が容易となったカナディアーCL215Tが発表されたが、カナディアー社は、後にボンバルデ
ィアー415となるCL415の開発に集中し、CL215Tの生産は行われなかった。
カナディアーCL215の生産は1969年から開始され、5種類の改良型を含めて1990年
に生産は終了し、総生産数は125機だった。 
 
                諸元一般       
          乗員      2名
          搭載量   1400ガロンの水または6.123kg
                の科学消火剤
          全長    19.82m
          翼幅    28.60m
          最大離水重量(水面から)   17.100kg
                (陸上から)   19.730kg       
          エンジン  プラット・アンド・ホットニーR−2800
                空冷星型18気筒 2.100馬力 2基
          性能    最大速度    290km
                航続距離    2.430km

      
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