セスナ421


 セスナ421(ゴールデンイーグル)は軽双発自家用輸送機セスナ411の発展型で、両者の
違いは421が与圧されていることで、エンジンには減速したコンチネンタルGTSIO−520D
エンジンを装備している。
 減速したエンジンはプロペラーの回転数を下げ、巡航時の騒音を抑える効果がある。このエン
ジンは初期の421Aモデルの減速歯車設計が低い評価を受けたにも係わらず、非常に信頼性が
あることを証明した。
 セスナ421Aは1968年に生産が開始され、1970年に再設計されて421Bとなった。
 1976年に燃料を主翼タンク(ウエットウイング)に収容し、翼端の燃料タンクを廃止した
セスナ421Cモデルが出現した。更に1980年には421Cの着陸脚が直線形状のものから
トレイリング・リンク式に改められた。
 セスナ421の生産は1985年に他の全てのセスナ製ピストンエンジン装備機と同様にPL法
(製造物責任法)に関連して終了した。
このモデルはポピュラーな高性能与圧式自家用機として残り、中古機の中で高価格を維持している。
      
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