C−119フライング・ボックスカー
C−119フライング・ボックスカーはフェアチャイルド社の前作C−82パケットを原型として開発
された双発、双ブームの輸送機で、人員、貨物、傷病兵、機材、貨物輸送などや、胴体後方に設置され
た開閉式のクラムシェルドアーを使用してパラシュート降下兵の搬送に使用された。
開発に際し、C−82の2100馬力R−2800エンジンに対し、C−119では3500馬力のプ
ラットアンドホットニーR−4360を装備し、最初のC−119は1947年の11月に初飛行し、
1955年に生産が終了するまでに1.150機のC−119が生産された。空軍はC−119、海軍
ではR4Qと呼ばれ、空軍は朝鮮戦争時に輸送機として広範にこの機体を使用した。
ベトナム戦争ではAC−119G,シャドウ輸送機として、またAC−119K,ガンシップとして、
各銃あたり1分間に6000発の発射能力を持つ側方に搭載されたガトリング砲を装備して再び戦闘に
参加した。
フライング・ボックスカーのもっとも有名な業績は、世界で最初に宇宙から帰還したカプセルを空中で
回収したことだろう。
1960年の8月19日に、ホノルルの南西海面でパラシュート降下してくるディスカバリー14号の
カプセルを高度8000フィートで回収することに成功した。
2004年の映画フライト・オブ・フェニックスにも登場し、この映画では1965年の同名の映画に
使用されたC−82に変えてC−119が使用された。
写真資料はジョージア州アトランタ南東150Kmほどの所にある、ワーナーロビンス空軍博物館に展
示されているC−119。
諸元一般
乗員 5名、 降下兵 62名、ないし 傷病兵用担架35
積載量 4.5トン
全長 26.37m
全幅 33.3m
最大離陸重量 34トン
エンジン プラットアンドホットニーR−4360
空冷星型 3500馬力
性能
最大速度 450Km
航続距離 3.670Km
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