ブリストル・ブレニム


ブリストル・ブレニム
ブリストル・ブレニムの開発は1934年に新聞社デイリー・メールの社主ロード・ロザーミーア
が、ドイツに対抗してヨーロッパで最も早い民間航空機のタイトルを奪還するために、イギリス航
空産業が高速の航空機を製造して欲しいとの願望からはじめられた。
ブリストル社はロザーミーアの要望を満たすためにタイプ142の製作をはじめた。
1935年4月12日にこの機体がブリテン・ファーストとして飛行したとき、空軍のいかなる戦
闘機よりも高速であることが証明されたので、空軍省はこの機体に興味を持ち、すぐに爆撃機型の
プロトタイプ仕様B.28/35を発注した。
軍用タイプ142Mは、爆弾倉を確保するために、主翼位置を中翼とし、ブリストル・マーキュリー
860馬力を持つ全金属製の機体で、機内に1000ポンド爆弾を収容した。
成功作だったブレニムは、フィンランド、ユーゴスラビアなどでライセンス生産され、ルーマニア、
ギリシャ、トルコに輸出され、Mk1型のイギリス国内でのブレニムの総生産は1351機にのぼり、
他にカナダでボーリングブロークとして約600機が生産された。
開発型には燃料タンク容量を増した長距離偵察型もあり、その後の型では爆撃手のために機首に多く
のスペースを提供し、パイロットの視界を確保するために風防の形を非対称型に変え、新型の905
馬力マーキュリー・エンジンに変更し、武装も強化された。この型は総計3307機が生産された。
他には、胴体の下で銃パックに4挺の7.7ミリ・ブローニング機銃を搭載した長距離戦闘機型があり、
200機ほどのブレニムがこれを装備した。いくらかの機体は空対空レーダー(AI)のIII型または
IV型を装備し、イギリス初の夜間戦闘機として使用された。またドイツの長距離爆撃機からの輸送
船団を守るために約60 機のMkIVに、銃パックが装備されて沿岸コマンドで使用されていた。ブレ
ニムはブリストル社の次作タイプ152ビューフォート雷撃機の基礎となり、そして長距離戦闘機型
ビューファイターへと続く。
資料写真はカナダ製のボーリングブロークからレストアされた、ダックスフォードのブレニムW型。
諸元一般
    乗員     3名
    全長     12.98m
    全幅     17.17m
    全備重量    6.545トン
    エンジン    ブリストル・マーキュリーXV 空冷星型 920馬力 2基
    性能      最大速度       428Km
            航続距離      2.351Km
    武装      機銃    7.7mmブローニング/ナッシュ・トンプソン機銃
                  4〜5挺
            爆弾    540Kg

      
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