マーチンB−26マローダー
マーチンB−26マローダーは、1939年の3月に米国陸軍航空隊が要求した最高速度560Km、
2000ポンド(910キロ)の爆弾を積んで4800キロの航続距離を持つ双発中型爆撃機の仕様に基づいて、
マーチン社によって設計、製作された第二次世界大戦の双発中型爆撃機。
マーチン社のデザインは、他の提案より優れていると評価され、201機の契約を与えられた。
B−26は強力なR−2800,1.850馬力を装備し、魚雷のような円形断面の胴体、電動式
動力砲塔、三車輪式着陸装置などの新機軸を備えた野心的な機体として完成し、最初のB−26は
1940年11月25日に初飛行し、そのモダンな外形は世界の注目を集めた。
軍への就役は1941年に開始されたが、初期のB−26A型は高翼面荷重のゆえに離陸と着陸時
の事故が多く、本機は「ウイドゥメーカー:未亡人作り」としての悪評を得たが、翼面積を増加
したB−26B型以降で、ようやく真価を発揮し、戦争中に使用された米国の航空機の中では最低
の戦闘損失率を記録し、総計5.288機が生産された。
資料写真は見事にレストアされたフランス、パリにあるムゼー・デ・ラ・エールの機体、およびア
メリカのプレーンズ・オブ・フェイムでレストア中の同機。
諸元一般(B−26C−5)
乗員 6名
全長 17.75m
全幅 21.6m
全備重量 17.3トン
エンジン R−2800 1.600馬力×2
性能 最大速度 455Km
航続距離 4.590Km
武装 12.7mm × 12
爆弾 1.360Kg
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