コンベアB−24
コンベアB−24リベレーターは、1938年のアメリカ陸軍航空隊の試作要求により、
カリフォルニア州サンディエゴのコンベア航空機会社により設計、試作された。B−24
は爆撃機の歴史の中で最も大量に生産され、第二次世界大戦終了までに18.000機以上生産
された。
B−24はB−17フライングフォートレスと比較して、より早い最高速度、より長い航
続距離、より大きな爆弾搭載量を持つ近代的なデザインだったが、重い操縦性と、高空性
能に劣り、乗組員の間ではB−17の堅牢さと高空性能を支持する傾向がみられた。
B−24のデザインは、アメリカ最初の3車輪式着陸装置を採用し、長い航続性能を得る
ために主翼はデイビス翼型と高アスペクト比の細長い翼を採用し、爆弾倉のドアは、作戦
領域での速度を高く保つために胴体に沿ってスライドするジャバラ式が採用され、さらに
生産型はターボ過給器を装備して性能の向上を図り、これは特徴ある扁平楕円形のエンジ
ンナセル形状につながった。
B−24は太平洋、欧州など、あらゆる戦線で使用されたが、大きな搭載量と航続距離を
生かしたもっとも有名な作戦は1943年8月にルーマニアのプロエスティー油田に対す
る低空攻撃だった。
リビア、ベンガジの基地を発進した177機のB−24は4.350Kmを飛び、プロエスティー
油田に大損害を与えたが、ドイツ戦闘機、高射砲の反撃により内57機が失われた。
諸元一般(B−24H)
乗員 8〜10名
全長 20.5m
全幅 33.5m
全備重量 29.5トン
エンジン R−1830 1.200馬力×4
性能 最大速度 467Km
航続距離 5.960Km
武装 12.7mm機銃 × 10
爆弾 4トン
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